一読して……。
これは楽しいコミックアンソロジーだと思いました。
とはいえ、全体として賑やかで楽しい……ということと、個々の作品が面白かったか……という話は別物です。
個々の作品の印象としては、吾妻ひでおと鶴田謙二の作品から、群を抜いて大きなインパクトを感じました。
吾妻ひでおの作品は、いきなり予測不可能なシュールなネタを展開されて完全に圧倒されました。やはり、吾妻ひでおは大物です。
鶴田謙二の作品は、小野寺が黒いビキニの女の子になってしまうという倒錯したミスマッチ感を軸に、非常にまっとうで良くできた作品にまとめているところが素晴らしいですね。
新生「リュウ」 §
これが9月創刊の新生「リュウ」の事前プロモーション的なアンソロジーであるのなら、「リュウ」の第1号は買ってみたいなと思いました。